2025年6月19日木曜日

6月17日定例会報告(奥池剣谷湿原)

交野自然の杜クラブの皆さま

JR芦屋に26名が集合しバスで奥池集会所前へ、

ここで今日の心得とコース説明がありました。

バスを降りてすぐに目に入ったのは外来種のホソバウンラン、

丈夫で増えているらしいです。

奥池のそばのいろいろな樹木が集まっているところで説明がありました。

ツツジ3種(オンツツジ・コバノミツバツツジ・モチツツジ)と

ベニドウダン、リョウブ、ヤマザクラ、ソヨゴ、マルバアオダモ、クロモジ、ヒサカキ、

ヤマウルシ、コシアブラ、タカノツメなどを観察しながら樹皮の特徴などを聞きました。オンツツジの樹皮がリョウブに似ていることを初めて知りました。

奥池は満々と水をたたえてきれいでした。

先へ進むとシライトソウをはじめオオバノトンボソウなど珍しい植物が見られ、

コアジサイの花はいい香りを放っていました。

時々スッと吹く風が涼しく、暑さをしのいでくれます。

イソノキの蕾やキガンピなどを見ながら、水が流れていたり木の根が出ている道や笹に半分埋まったような道を苦労して進むとやっと湿原に着きます。

湿原ではモウセンゴケの花をはじめ、

アリノトウグサ、ウメバチソウやカキランを見ることができました。

ハッチョウトンボも!少し離れたところに見えたのはウメモドキの花でした。

観音山に向かう道もかなり厳しかったですが途中に咲いていたササユリには癒されました。

そして観音山からの眺望は素晴らしく北山貯水池、甲山などが見下ろせました。

ここで昼食を摂りましたが、日差しが強く長居するとじりじりと焼かれてしまいそうでした。

ここから鷲林寺に向かうせせらぎの路は、急な下りのためあまり観察はできませんでしたが、ツルアリドオシの可愛い花やミヤマウズラ、斑入りのシハイスミレ、ミヤマナルコユリなども見られました。

ホコリタケを見つけて早速しばくいたずら好きの先輩も(笑)。

ノウタケ(アンパンみたいなキノコ)もたくさんありました。

鷲林寺につくとリーダーから帰りのバスの時間が告げられ、

一同なんとなく浮足立ちました。

記念撮影も忘れて(スミマセン!)一目散にバス停に急ぎます。

鷲林寺からバスで帰る組と北山植物園まで歩く組に分かれここで解散となりました。

大人数で細い林道を歩くため、列が長く延びしてしまうので、しばしば後続を待つように努め、説明もなるべく広い場所でするように心がけておられて、足場の悪さにも関わらず、全員無事に、充実した観察ができたこと感謝しています。

出会えた希少な植物の姿は心の中に焼き付けておきたいと思います。

村田さま後藤さま、行き届いた案内ありがとうございました。  

福島いずみ

👬👭  バスを降りて奥池にて集合:26名のみなさん




👦奥池(奥山貯水池)の成り立ちを伺いました。人工池なんですね。
👩観察での注意点を聞きます。


奥池の畔を歩いています。

🌺🌾🍀🌸 奥池畔から見えた白い花はイワガラミでした!

       松の大木に絡みついていました。\(^o^)/

ササユリ 1
ササユリ 5輪!
モウセンゴケの白い花

モウセンゴケ
アリノトウグサ





🌸🌺
ニガイチゴ
ニガイチゴ 美味しかったです!


カキラン :もう少しで咲きそう!
オオバノトンボソウ 
シライトソウ 1

ライトソウ  2
ハナニガナ



ツルアリドオシ 1
ツルアリドオシ 2



🌵🌹🌾
ナツハゼ:果実
ナツハゼ 2



ナンキンナナカマド:実
ナンキンナナカマド 葉柄の付け根の丸い托葉が特徴。



コアジサイ 1

コアジサイ 2




まだまだ咲き誇る テイカカズラ
イソノキ
イヌツゲ
クリの雄花と雌花1つ
ネジキ たくさん花が落ちていました。
ヤマウルシ
湿地近くのウメモドキ



👀👐 観音山山頂
昼食場所の観音山
観音山から甲山をのぞむ。





最後は鷲林寺(多宝塔)を経由してバス停まで大急ぎで帰りました。


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ハッチョウトンボ:

       (日本一小さなトンボです。        体長がおよそ2センチで、1円硬貨と同じぐらいの大きさです)

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今回も斉藤さんから写真いただきました。ありがとうございます!
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2025年5月20日火曜日

5月20日:定例会(武田尾)の報告

交野自然の杜クラブの皆さま


5月20日の定例会は武田尾でした。
朝からJRが止まったため全員の集合が遅れ、開始が30分遅くなりました。
それでも23名が参加して、奥本さん・田中朱実さんの案内に眼と耳と心を傾けました。

クゲヌマラン・ヒメウラジロそしてイヌザクラ・ヨコグラノキ花などを見たあと
トンネルをくぐりぬけ、ニガキの果実を観察・味見?武田尾橋を渡りながら振り返ると
満開のエゴノキが、見下ろせば川の中の岩場に咲くサツキツツジの原種、なんか健気やな。

右岸に着くと「夏は来ぬ」の歌(空耳かな?)とともにウツギの説明が、そこで「今
日はウツギと名のつく10種の植物が見られます」と資料をいただき、
みんな興味津々です。1番目はフサフジウツギです。

木陰は涼しく快適です。エンコウカエデ・ヤマボウシ・ムラサキシキブ・キハギなど
を見て、ミカエリソウ・アキチョウジの葉、シラホシムグラを見たあと、
出ました2番目コゴメウツギ花、ツクバネウツギは萼が5枚やね。

ケハンショウヅル花やたくさんの蕾が見られて感激、ヤマルリソウの4分果はボタン
のようで可愛く、濃い真紅の花のヤブウツギは美しい、
ミツバウツギのブルマの話で盛り上がり、アブラチャン・フユザンショウ幼果、
葉先が尾状に尖るコバノチョウセンエノキはくろんど園地にもありますよ!
これを発見したのは水谷さんとか)、
シラキの雄花序、じゃあ雌花はどこじゃ(まだ出てないみたいよ)。
ミツバベンケイソウ・ヒナラン・オオヒキヨモギなどを見て、
ニッコウバイカウツギを教えていただく、来週来たら咲いているかも。
ギンレイカの葉裏には紫の斑点があるんだね。
オカウコギとヤマウコギでまた悩み(勉強になります!)。

ここで昼食休憩。1時から午後の部開始。
タニウツギの花、オニグルミ幼果、半寄生のカナビキソウ、ウラジロウツギ、
ツチアケビの蕾、クサソテツ(コゴミ)を「採集」、コクサギの種子散布法と
その飛距離にびっくり、コガクウツギの白い花が美しい。

これで10種のウツギコンプリートです!そしてクライマックスはシライトソウの大群落、
圧巻です!ただ眺めるだけではすまない面々、花弁は何枚?雄しべは何本?
ルーペで見つめます。うまく写真撮れたかな?

あらためて武田尾の植生の豊かさを感じたとっても楽しい観察会でた!
奥本享子さん、田中朱実さん、途中小話もあり刺激的で面白い案内、
本当にありがとうございました!

写真はHPをご覧ください。  福島いずみ
      福島いずみ

https://katano-sizen-teiki.blogspot.com/


👪👫 参加の皆さん 23名

🌳🌴🌷🌸🌺
まずは、、圧巻のシライトソウ その1
その2
シライトソウ その3:アップ
シライトソウ 4:アップ
シライトソウの花は、花被片が6個あります。下部の2個は非常に小さいですね。

シライトソウ 5:アップ



シライトソウ 6 (右上の葉はキヨスミギボウシとのこと。)

🌵🌷🌴ウツギ いろんウツギがか観察できました。\(^o^)/

ニッコウバイカウツギ 別名ケバイカウツギ
ニッコウバイカウツギの葉の裏 毛が多い。
ヤブウツギ 1
ヤブウツギ 2


コガクウツギ
コゴメウツギ

🌸🌵🌴

ツチアケビの蕾 

テイカカズラ
🌵🌷皆さん、橋の上から川の何かを見ています。???
 (武田尾の武庫川渓谷の岩場などに自生するサツキ(原種)で、
  僅かな隙間に根を下ろし、 遠目でもはっきり分る燃えるような赤い色の花をつける。)

サツキツツジの原種
ジャケツイバラ 1
ジャケツイバラ 2
スイカズラ
ヤマウコギ
アブラチャン
イブキシモツケ 花の後
ウワミズザクラの花の後
エゴノキ 1


エゴノキ 2
オニグルミ たくさん雄花の房が落ちていました。
キブシ
コクサギ 果実は熟すと、内果皮と種子が飛び出すとのこと。
コバノチョウセンエノキ
🍁🌵🌸
ケハンショウヅル1
ケハンショウヅル2
ケハンショウヅル 3
🌷🌵
ギンレイカ 葉の裏の紫の点々
ギンレイカ
シラホシムグラ
ヤマルリソウ
イヌガラシ
エビガライチゴ
ツタバウンラン
カナビキソウ




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今回も沢山写真いただきました(斉藤さん、松平さん)ありがとうございます!
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