交野自然の杜クラブの皆さま
8月19日定例会は、加茂駅に15名が集合。
岡本さんの案内で、大仏鉄道跡の遺構巡りも兼ねて植物観察を行いました。
まずは駅前の車輪の前で記念撮影、
大仏鉄道廃線の経緯説明と影のない所を歩くので水分補給を忘れないようにとの注意がありました。
関西本線沿いの道を歩くと赤レンガ造りのランプ小屋が目に入ります。
客車のランプへの給油や灯油の保管に使用されたそうです。
線路沿いの柵にはマルバルコウがびっしり繁茂、空き地にはクルマバザクロソウ、
アメリカタカサブロウ、コゴメガヤツリ、アキノエノコログサなどが見られます。
スベリヒユがたくさんあるのは珍しいです。
タカノハススキ(斑入りの園芸種)は窒素が多いと緑に戻ってしまうのだそうです。
田んぼの畦にはヒレタゴボウの黄色い花と果実。イヌホタルイ、ヒデリコが見られます。
水中にたくさんのタニシが見え、タニシの5倍もあるかと思われるジャンボタニシがのそのそと這い回っており、
そのピンクの醜悪な卵塊があちこちに見受けられました。
イネは収穫時期をずらして植えられており、オモダカ、イヌビエなどの雑草も散見されます。
脇の小川にはカナムグラ、オオブタクサ、アレチウリなどが繁茂しています。
暑いため集中力も途切れがち、木陰に入るとホッとします。
オニドコロの雄花序が直立しているのを確認、タコノアシがあった放棄田は田植えが復活、消失していました。
このあたりのヤブカラシは2倍体が多くたくさんの果実が見られます。
黒く熟したその果実は粘っこい甘みがありました。
涼しい風が通り抜ける木陰で昼食です。
昼食後、観音寺橋台を見ながら大仏鉄道がどうしてこの場所にでき、なぜたった9年で廃線になったのか説明を聞き、
可愛い赤い機関車(イナズマ号)が坂を登る在りし日の姿を思い浮かべしばししんみり。
おりしも並走する関西本線を列車が通過。
煉瓦の遺構は見ごたえがあり人気のスポットです。
嵐山を髣髴させる竹林を抜けると鹿背山橋台です。
ヤブミョウガの花、アメリカネナシカズラ(花柱が2本を確認)が焼きそばをぶちまけたように広がる空き地を通過して、
鹿背山不動尊へ、残念ながら目当てのヒンジガヤツリは日照りのせいで消失。
その先のため池では、ガマが見られました。
コガマの穂はこれよりずっと細く葉幅も1cm以下とのこと。
粟との交雑種オオエノコロを見つけた人が岡本さんに質問、小穂が枝分かれしているのでオオエノコロで間違いなしと同定。
途中にはたくさんの実をつけたナナミノキの大木が。
梶が谷隧道を通り抜け、城山台公園でトイレ休憩。
果実をたくさんつけたイヌエンジュを見てからは炎天下の長い1本道を木津駅に向かいました。
後続のグループはバテバテでどんどん離れていくばかり、
仕方なくタクシーを呼んでなんとか無事解散にこぎつけた次第です。
その苦境を先行グループに伝えなかったことを反省しています。
岡本さん、遺構巡りを兼ねた珍しいコースの下見、そして難しいイネ科やカヤツリグサ科の案内、
お疲れさまでした!ありがとうございました!
ちなみに途中の京大の農場で買った桃は大変安くて美味しかったそうです。残念でした!
写真は後日HPをご覧ください。
👯👪👫 加茂駅前で皆さん集合

ナツフジ
シャシャンボ幼果
アメリカネナシカズラ
ナナミノキ幼果
関西本線
竹林の道
ヤブカラシ果実
キンエノコロ
オニドコロ雄花序
ヤマノイモ雄花序
ヒレタゴボウ
ガマ
オオイヌホオズキ
クルマバザクロソウ
ジュズダマ
アメリカタカサブロウ
アメリカネナシグサ
イチヤクソウ(葉)
ガガイモー花芽
ガマ
クサギ
ナツズイセン
ノブドウ(果実)
ヒメマツバボタン
ヒレタゴボウ
ミゾカクシ
キマダラカメムシ